三条市で稲の作付け状況調査 “一部で稲の生育よくない”

県内で水不足と暑さによる農作物などへの影響が広がるなか、三条市で稲の作付け状況の調査が行われ、一部の水田で稲の生育がよくない状況が確認されました。

県内では、先月下旬から雨量が少なく暑い日が続いている影響で、稲が枯れるなど農作物への被害が広がっています。
こうしたなか三条市では、収穫を控えた稲の作付け状況の調査が行われました。
31日は三条市の農業委員会の委員など30人余りが、収穫を間近に控えたコシヒカリの水田4か所を調査しました。
このうち栄地区にあるおよそ1万5000平方メートルの水田では、委員が稲穂を手で触りながら、もみがらの厚さや米粒の大きさを確認していました。
また別の水田では稲穂の長さなどを測定して、生育状況を観察していました。
農業委員会によりますと、コシヒカリの稲穂の長さは例年は20センチほどですが、31日調査した水田の一部では水不足の影響で、3センチほど短く、生育がよくない状況が確認されたということです。
三条市の農業委員会農政対策部会の熊倉睦部会長は「水不足などの影響で、もみがらは厚く、米粒が小さめに育っていて、目に見えてよくない。収穫量や品質の低下が懸念される」と話していました。
農業委員会は、今回の調査結果をもとに、三条市に対し、対策などを要望するとしています。