新潟大学に錦鯉学センター設置

県内で生産が盛んなニシキゴイについての研究を深め産業の振興に役立てようと、新潟大学に異なる分野の研究者が参加する「新潟大学錦鯉学センター」が設置されました。

県内で生産が盛んなニシキゴイは、マゴイが色鮮やかに突然変異したのが始まりとされ、去年、新潟市で「世界錦鯉サミット」が開かれたほか、昨年度の輸出額が32億円余りになるなど世界的に人気が高まっています。
こうした中、新潟大学では、ニシキゴイについての知見を深め産業の振興につなげようと今月、異なる分野の研究者が参加する「新潟大学錦鯉学センター」が設立されました。
センターには農学部や理学部、それに工学部の研究者など合わせて6人が所属し色彩や模様が生まれるメカニズムの解明や研究の成果を生かした養鯉業の課題解決などを目指すことにしています。
代表を務める新潟大学農学部の長谷川英夫教授は「ニシキゴイは世界各地で愛好家が増えているが、養鯉業やニシキゴイに関する研究はあまりされてこなかった。さまざまな分野の研究者が集まり、多面的に研究をすることで新しい学問体系を作っていきたい」と話していました。