柏崎刈羽原発 監視用照明が半年以上電源に未接続の状態だった

東京電力柏崎刈羽原子力発電所で、重要施設への侵入を防ぐため、監視用に設置された照明8台がことし6月まで半年以上にわたり、電源に接続されず点灯していない状態だったことがわかりました。

東京電力によりますと、電源に接続されていなかったのは去年11月に、柏崎刈羽原発の核燃料の保管などに使う重要施設への侵入を防ぐため監視用に設置された照明8台です。
ことし6月、巡視していた警備員が、このうち1台が点灯していないことに気づき、東京電力が調べたところ、あわせて8台の照明が電源に接続されていないことがわかったということです。
半年以上にわたり、こうした照明の状態に気付かなかったことについて、東京電力は、現場で照明が点灯していることを確認していなかったことや、照明の設置を協力会社に伝えず警備員の巡視の対象になっていなかったためだとしています。
報告を受けた原子力規制委員会は、今回の事案の安全重要度について4段階で最も軽いランクだと暫定的に評価していますが、8台のうち1台の周辺は明るさが不十分で、監視に支障をきたす状態だったとしています。
柏崎刈羽原発の稲垣武之所長は、「あってはならないことだ。施設を運用する側に詳しい情報の引き渡しができていなかったことなどが原因で、マニュアルの改善など再発防止を図りたい」と話しています。