野生のトキ2羽 長岡に飛来 本州飛来2羽同時確認は8年ぶり

佐渡市の野生下で生まれた国の特別天然記念物のトキ2羽が先月下旬、長岡市で確認されました。
本州へのトキの飛来が2羽同時に確認されたのは8年ぶりです。

環境省によりますと、先月27日と28日、長岡市内の草地でトキ2羽がエサを探す様子を「長岡市トキ分散飼育センター」の職員が確認しました。
撮影された写真などから、足環をつけておらず、佐渡市の野生下で生まれ、長岡市に飛来したトキだとわかりました。
性別はわかっていませんが、環境省は羽の色をもとに、去年生まれたばかりで、繁殖可能な年齢に達していない若いトキだとしています。
見つかった詳しい場所について環境省はトキを保護するため明らかにしていません。
本州へのトキの飛来が2羽同時に確認されたのは、石川県珠洲市で平成27年4月に確認されて以来、8年ぶりです。
環境省の篠崎さえか首席自然保護官は「長岡にもトキの好む環境があるとみられています。今後、本州でのトキの定着を目指す中で、この環境は参考となると思います」と話していました。