Jリーグ 「秋春制」移行 アルビレックスは反対の立場

サッカーJリーグが秋からの開催とする「秋春制」に移行するかどうか検討していることについて、アルビレックス新潟の中野幸夫社長は、移行に反対の立場であることを明らかにしました。

「秋春制」への移行をめぐってはヨーロッパの主要リーグで秋に開幕して春にシーズンを終える日程が採用されていることなどを踏まえJリーグが移行するかどうか検討しています。
シーズンの移行によって猛暑の時期の試合数が減り、プレーのクオリティーが上がることが期待される一方、寒冷地では観戦に影響が出る懸念もあるということです。
これについて、11日、アルビレックス新潟はサポーターを集めた説明会を新潟市で開きました。
この中で、アルビレックス新潟の中野幸夫社長は、練習場所の確保など寒冷地ならではの問題があるとした上で、「日本の気候や風土、学校の制度などを考えると連続したシーズンで試合をこなす方がさまざまな調整ができて合理的だと思う」などと述べ、チームとして移行について反対の立場であることを明らかにしました。
このあと、参加したサポーターから、「仮に移行した場合の準備はしているのか」と問われると、中野社長は「全く移行に賛成でないので考えていない」と答えていました。
また別のサポーターからは、「移行すると雪の中、応援に駆けつけることも出てきて危ないので今のままがいい」という意見も出ていました。
中野社長は、終了後、報道陣の取材に対し、「多くのご意見をいただいて、サポーターと向き合えてよかったです。今後もチームに関わる方の声を聞きながら、議論していきたい」と話していました。