三条で2日連続39度超など広範囲で危険な暑さ 熱中症に警戒

三条で2日連続39度超など広範囲で危険な暑さ 熱中症に警戒

県内は10日も高気圧の影響などで気温が上がり、三条市で最高気温が39.6度と2日連続で39度以上になるなど広い範囲で危険な暑さとなりました。
県内は11日も猛烈な暑さになるところがある見込みで、気象庁と環境省は熱中症警戒アラートを発表していて、熱中症への厳重な警戒を続けてください。

新潟地方気象台によりますと、県内は10日も高気圧の影響などで晴れて、気温が上がりました。
日中の最高気温は三条市で39.6度と2日連続で39度以上となったほか、糸魚川市で39.3度、上越市大潟で39度ちょうど、長岡市寺泊で38.7度、胎内市で38.5度などと28の観測地点のうち22地点で35度以上の猛暑日となりました。
このあとも気温は十分下がらず、新潟市や長岡市、上越市や佐渡市相川では11日朝の最低気温が25度を下回らない熱帯夜になる見込みです。
県内は11日も各地で猛烈な暑さとなる見込みで、日中の最高気温は、長岡市で39度、新潟市と上越市で38度、佐渡市相川で36度、阿賀町津川と湯沢町で35度と予想されています。
気象庁と環境省は熱中症の危険性が極めて高くなるとして、11日も県内に熱中症警戒アラートを発表しました。
熱中症に厳重に警戒し、外出をなるべく避け、室内をエアコンなどで涼しくして過ごすとともにのどが渇いていなくてもこまめに水分を補給するなど引き続き、対策を徹底してください。
お年寄りや小さな子どもは特に注意するようにしてください。

10日の最高気温が39.6度と全国で2番目に高くなった新潟県三条市では、一部の公共施設を市民が涼んで休めるように開放しています。
このうち、図書館などが入る複合施設では冷房で室温が下がった施設内で市民がいすに座って本を読むなどして過ごしていました。
地元の小学3年生の男子児童は「ことしの夏は特に暑いです。施設の中は外よりとても涼しいです」と話していました。
この施設の近くに住む女性は「本当に暑くて、夜もエアコンをつけています。午前中は公民館に行ってきて、あちこちで施設が開放されているのでありがたいです」と話していました。
一方、市内にある和菓子店ではかき氷も販売していますが、連日の暑さの影響で1日に訪れる客は20人程度と、例年の半分ほどまで落ち込んでいて、10日午前中の客は2人だけだったということです。
和菓子店の代表、山崎晃史さんは「今まで経験したことがない暑さが続いている影響で客足が落ちていて、経営を圧迫していることは間違いないです。かき氷を食べてほしいですが店に来てほしいとも言いづらいほどの暑さです」と話していました。

NHKが県内の消防に確認したところ、10日午後6時までに合わせて21人が熱中症の疑いで搬送されたということです。
内訳は佐渡市と新発田市でそれぞれ4人、新潟市で3人などとなっています。
このうち、村上市で90代の女性が亡くなったほか、重症が1人、中等症が6人だということです。