国の「原子力総合防災訓練」今年度は新潟県で実施へ

今年度の原子力発電所の事故を想定した国の「原子力総合防災訓練」は、東京電力柏崎刈羽原発で事故が起きたことを想定し、新潟県で秋ごろに行われることになりました。

国の原子力総合防災訓練は原発が立地する地域で毎年、行われていて、今年度は秋ごろに新潟県で、県の訓練とあわせて行われることになりました。
新潟県で国の原子力総合防災訓練が行われるのは平成17年以来、18年ぶりで、東京電力福島第一原発の事故のあとは初めてとなります。
訓練では、重大事故が起きた際の住民の避難や、放射性物質が付いていないか調べる検査の手順などを確認する予定ですが、国は具体的な内容については、今後、検討するとしています。
今月21日の閣議後の会見で、西村原子力防災担当大臣は「原子力災害への備えに終わりや完璧というものはなく常に続けることが重要だ。原子力防災体制のさらなる充実と強化を図りたい」と述べました。
柏崎刈羽原発を巡っては、おととし、テロ対策上の重大な不備が相次いで明らかになり、原子力規制委員会が事実上、運転を禁止する行政処分を出すとともに、追加検査を行っています。