“児童見守りシステム”で捜索訓練

登下校中の子どもたちの安全を守るため、保護者や警察などが子どもの位置情報を把握して見守りや捜索にいかすシステムが新潟市西区の小学校に導入されていて、21日、このシステムを使った捜索訓練が行われました。

このシステムは重さ8グラムほどの端末を持った児童が通学路に設置された「基地局」の近くなどを通りすぎると時間や位置情報が記録され、保護者による見守りや警察の捜索に使えるようになっていて、新潟市が民間企業や警察と連携して、ことし4月から西区の3つの小学校で導入しています。
21日、西区では端末を持った児童が帰宅時に行方がわからなくなったという想定で訓練が行われました。
保護者から相談を受けた警察官が警察署に報告すると、署内にいる警察官がシステムを活用して児童の位置情報の履歴を確認し、現場で捜索する警察官に随時、無線で伝えていました。
そして警察署から届く情報をもとに捜索場所を軌道修正しながら、道路で児童役の職員を発見しました。
新潟西警察署生活安全課の渡辺真明課長は「このシステムを使うことで具体的に場所がわかるのでより早く確実に捜索ができると思う。児童の安全を確保するために新しいシステムも活用していきたいです」と話していました。
新潟市はこのシステムを来年度末までに西区にある19の公立小学校すべてに導入していきたいとしています。