Vtuberが中学生に違法薬物に関わらないよう呼びかけ

県警察本部は仮想空間で活動するバーチャルユーチューバー=Vtuberと協力して違法な薬物に関わらないよう新潟市の中学校で呼びかけました。

20日、新潟市中央区の新潟第一中学校では、大麻などの違法な薬物に関わらないよう呼びかけが行われ、全校生徒およそ200人が出席しました。
体育館のスクリーンには「YouTube」を主体に新潟の魅力などを発信してきたVtuberで、県警察本部が「新潟県警察ノードラッグ大使」として任命した「越後屋ときな」が登場しました。
そして、まず、違法薬物にかかわる法律などを説明したあと、友人から薬物の使用を誘われたときには口実を作ってその場から逃げたりリスクを考えて行動したりするよう呼びかけていました。
参加した3年生の女子生徒は「楽しく学べてよかった。薬物が身近にあるものだと分かりました」と話していました。
また3年生の男子生徒は「薬物への理解を深めて気をつけていきたいし、何かあったら先生や家族に相談したいです」と話していました。
警察によりますと県内ではことしに入り6月末までに大麻の所持などで逮捕されたのは36人で、このうち10代と20代は全体のおよそ7割にあたる25人だったということです。
「越後屋ときな」は今後も若い世代を中心に違法薬物を使わないよう呼びかけていく予定で、「バーチャルな存在だからこそ若い世代と同じ目線になってわかりやすく薬物の危険を伝えていきたい」と話していました。