将棋 棋聖戦 藤井聡太七冠4連覇で防衛 新潟

将棋の八大タイトルの1つ、「棋聖戦」五番勝負の第4局が新潟市で行われ、タイトルを持つ藤井聡太七冠が挑戦者の佐々木大地七段に勝って3勝1敗とし、「棋聖戦」4連覇で今年度2つ目のタイトル防衛に成功しました。
新潟市の会場も盛り上がりました。

「棋聖戦」五番勝負の第4局が行われたのは、新潟市の旅館に設けられた対局室。
挑戦者の佐々木七段に続いて、藤井七冠が盤の前に座りました。
対局は午前9時に始まり、先手の佐々木七段が飛車先の歩を突くと、後手の藤井七冠はお茶をひとくち含んだあと、同様に歩を動かして応じました。
「棋聖戦」五番勝負は先に3勝した方がタイトルを獲得し、ここまで藤井七冠が2勝、佐々木七段が1勝をあげています。
藤井七冠は、今回の「棋聖戦」が今年度2回目のタイトル防衛戦で、4連覇を目指します。
「棋聖戦」五番勝負の第4局が行われている新潟市の会場では、対局をリアルタイムで解説する「大盤解説」が行われ、多くの将棋ファンが対局の行方を見守りました。
棋聖戦の第4局の会場となった新潟市西蒲区の旅館では、佐藤紳哉七段らによる大盤解説が行われ、およそ80人の将棋ファンが集まりました。
佐藤七段は、大きな将棋盤の駒を動かしながら差した手の意味や、その局面での戦略などを解説していました。
集まった将棋ファンは、解説を聞きながら、対局の行方を見守っていました。
東京都港区から訪れた50代の女性は「藤井聡太七冠のファンで、防衛を期待して来ました。無事に勝ってほしいです」と話していました。
新潟市から訪れた30代の男性は「非常に勉強になります。今回は挑戦者の佐々木大地七段に勝ってもらいもう1局見たいです」と話していました。
新潟市の会場では、藤井聡太七冠(20)と挑戦者の佐々木大地七段(28)が、対局中に食べる昼食やおやつには地元の食材などを使った食事が用意されました。
日本将棋連盟によりますと、このうち、午前のおやつでは藤井七冠がフレーシュ ピーチベリーとアイスコーヒー、佐々木七段は、アイス抹茶を注文しました。
昼食休憩では、藤井七冠が「旬の毛ガニをたっぷり使ったカニクリームコロッケ〜にしかん なないろ野菜のびっくりポテサラ添え〜」、佐々木七段は、「料理長こん身のキーマカレー」を注文したということです。

一方、会場となった旅館の若おかみの高島あずみさんは「4局目の会場ということもありドキドキしながら、対局を待っていました。2人とも真剣な表情で、将棋を指しているので、少しでも心穏やかに対局ができるよう心がけたいです」と話していました。