中小企業など対象のセミナー 賃上げ支援で助成金活用呼びかけ

大企業を中心に賃上げの動きが広がるなか、新潟労働局が6日、中小企業などを対象にしたセミナーを開き、賃上げを支援する助成金の活用を呼びかけました。

新潟労働局が新潟市内で開いたセミナーには、県内の中小企業の担当者などオンラインも含め100人余りが参加し、はじめに新潟労働局の担当者が賃上げを検討している中小企業を支援するための国の助成金の概要を説明しました。
続いて賃上げを実現するために設備投資を行った企業に支給される「業務改善助成金」を実際に受け取った新潟市の食品メーカーの担当者が具体例を紹介し、助成金を使って大型の製造機械を導入し、業務を効率化することで賃上げにつなげたと説明しました。
また、社員の学び直し、リスキリングを促すため、社員の研修費用の一部を支援する助成金についても紹介されました。
参加した介護事業所の職員は「働き手が不足する介護業界では物価高のなかでいっそう賃上げが求められると思うので、助成金の活用を検討したい」と話していました。
新潟労働局の西岡邦昭局長は「助成金の内容を多くの企業に知ってもらい、悩みがあればいつでも労働局に相談してほしい」と話していました。