金や銀を江戸まで運んだ街道「金の道」を歩く催し 佐渡

江戸時代に佐渡で産出された金や銀を江戸まで運んだかつての街道、いわゆる「金の道」を歩く催しが24日、佐渡市で行われました。

この催しは、「佐渡島の金山」を世界遺産にしようと取り組んでいるグループが毎年開催しているもので、地元や新潟市などから80人あまりが参加しました。
今回は幅広い年代の人たちに参加してもらおうと、これまで2日間にわたって歩いていた行程を見直し、バスで移動しながら見どころとなる区間の6か所、およそ7キロを1日で歩く行程に変更されました。
佐渡市相川にある観光施設の佐渡奉行所で出発式が行われたあと、警護役人などの姿をした参加者たちは、街道だった山道などを通り、ゴールのある小木地区を目指しました。
途中、普段は非公開の佐渡奉行所の本陣跡を見学したり、小獅子舞の歓迎を受けたりしながら参加者は金の道を楽しんで歩いていました。
主催者によりますと、江戸幕府の財政を支えた佐渡の金銀山からは、江戸時代後期の安永3年には馬150頭で金・銀200箱を運んだ記録が残っているということです。
地元から参加した20代の女性は、「昔の方がこういう道を歩いて運んでいたことが実感でき、すごく楽しかったです」と話していました。