海などへ転落した際の対処法学ぶ講習会 「浮いて救助を待て」

夏のレジャーシーズンを前に海などに転落したときに、身を守る方法を学ぶ講習会が新潟市内のプールで開かれ、新潟海上保安部の職員が焦らずに浮いて救助を待つことが大切だと伝えていました。

新潟市中央区の西海岸公園市営プールで開かれた講習会には6歳から78歳のおよそ20名が参加しました。
参加者はまず、プールサイドで新潟海上保安部の職員から海などに転落したときは、焦らずに浮いて救助を待つことが大切だと説明を受けました。
このあと、服を着たまま水の中に入り、あおむけのまま力を抜いて浮く、「背浮き」に挑戦し、胸を張ってあごをひくことやできれば、クーラーボックスなど水に浮くものを抱えると楽に浮くことができると学んでいました。
また、参加者はペットボトルを転落した人に投げて救助する方法を体験したり、ライフジャケットを着用することの大切さを学んだりしていました。
10代の男性は「服を着たまま水に入ると重くて動きにくかった。ペットボトルがあると浮きやすかったです」と話していました。
第9管区海上保安本部によりますと、県内では去年岸壁などからの海中転落事故が8件あり、このうち4人が死亡しているということで、海のレジャーの際はライフジャケットを着用し、滑りにくい靴を履くこと、複数人で行動することが大切だとしています。
新潟海上保安部交通課松野寿郎安全対策係長は、「事故が起きないようにするのが重要だが、万が一の場合には今回の講習内容を役立てほしい」と話していました。