国重要文化財「渡邉邸」の管理団体に補助金の一部返還求める

国の重要文化財に指定されている関川村の「渡邉邸」の管理団体が施設の管理などに使うための補助金の一部を使いみちとして認められていない看板の修理などに充てていたとして県は120万円余りを返還するよう求めました。

県によりますと、「渡邉邸」の管理団体は令和元年度から令和3年度まで施設の管理や防災設備の点検の費用として500万円余りの補助金を受け取りましたが、このうち120万円余りについては使いみちとして認められていない看板の修理や小屋の建て替えに充てていたということです。
補助金の使いみちについて県と関川村が調べたところ明らかになったということで、県は120万円余りを返還するよう求めました。
新型コロナの影響で入場料の収益が減少するなか、経理担当の職員1人が架空の請求書と領収書を作り、補助金を申請していたということです。
管理団体はNHKの取材に対し「今回の不祥事について本当に申し訳なく思っています。再発防止に向け、経理担当を2人に増やし不正が行われないようチェック体制を強化しました」と話しています。
管理団体は関川村から受け取った補助金のうち60万円余りをすでに返還しているということです。