睡眠導入剤飲ませ女性に性的暴行 60歳被告は起訴内容認める

マッチングアプリを通じて知り合った複数の女性に睡眠導入剤を飲ませて性的暴行をしたなどの罪に問われている60歳の被告について裁判員裁判の初公判が開かれ、被告は起訴された内容を認めました。

新潟市江南区の無職 石井崇被告(60)は令和2年8月からおととし9月までの間にマッチングアプリなどを通じて知り合った当時10代から20代の女性5人に対し、睡眠導入剤の入った飲み物を飲ませて新潟市内のホテルに連れ込むなどして性的暴行をしたほか、これらの女性を含む10人を盗撮したなどの罪に問われています。
19日、新潟地方裁判所で開かれた裁判員裁判の初公判で被告は「間違いないです」と述べ、起訴された内容を認めました。
続いて行われた冒頭陳述で検察は「被告は女性に睡眠薬を密かに混入させた飲料を飲ませ、女性を抵抗できない状態にしたうえで性的暴行などを繰り返し密かに動画を撮影した。犯行態様が極めて悪質だ」などと主張しました。
一方、弁護側は「一部の女性は現金をもらう代わりに性的な行為をすることに合意していた。また被告は家族のサポートで今後の更生も期待できる」と主張しました。
判決は今月23日に言い渡される予定です。
<睡眠薬悪用の性犯罪に注意!>
飲み物に睡眠薬などを混ぜられて性的暴行を受けるといった「レイプドラッグ」を使った被害は全国で後を絶ちません。
警察は被害を防ぐために席を離れるときは自分の飲み物を飲み干しておくことや飲み物の色に変化がないかよく確認することなどを呼びかけています。