新潟工科大が「女子枠」新設へ 来年度入学者対象の試験から

全国の大学で理工系分野の女子学生の割合が少ないことが課題となるなか、柏崎市にキャンパスを置く新潟工科大学は来年度の入学者を対象とした試験からいわゆる「女子枠」を10人分設けることになりました。

新潟工科大学によりますと、「女子枠」を設けるのは出願の時に要件がない「総合型選抜」で2人、成績の要件がある「学校推薦型」では専属型で5人、公募型で3人それぞれ募集し、入学金を全額または半額免除にするなど学生の負担軽減を図ります。
女性の声を商品開発などに反映しようと企業の間では女性技術者を採用する意欲が高まりをみせているとして、新潟工科大学は女子学生向けの職場見学などのプログラムを検討していくことにしています。
県内の大学で「女子枠」が設けられるのは初めてということです。
田邊裕治学長は「製造業は男性中心のイメージを持たれがちだが、男性だけでは産業界が成り立たない時代になってきている。環境が変化していることを学生に知ってもらえれば、女性技術者が増えるきっかけになっていくと思う」と話していました。
「女子枠」を設ける動きは名古屋大学や富山大学など各地で広がっています。