新潟県 13の県立病院の決算 3年ぶり赤字 経費増加などで

県立の13の病院全体の昨年度の決算は5億4000万円余りの赤字になりました。
赤字は3年ぶりで、県は新型コロナ関連の国の補助金が減少したことに加え、原油価格上昇などによる経費の増加が主な要因としています。

県立の13の病院全体の昨年度の収益は前の年度よりも1%増え、761億8000万円余りだったのに対し、支出は前の年度よりも4%余り増え、767億2000万円余りでした。
この結果、5億4000万円余りの赤字となりました。
3年ぶりの赤字となった主な要因について、県は、新型コロナ関連の国の補助金が前の年度に比べ10億円余り減少したことに加え、原油価格の上昇に伴う光熱費などの増加によって前の年度よりも5億円余り経費がかさんだことなどが挙げられるとしています。
県は高度医療の提供体制を整えるなど診療報酬の加算をさらに増やす取り組みを進めるとともに、病床規模の適正化など経費の削減も行うことにしています。
これについて花角知事は、先月31日の記者会見で、「この3年間は新型コロナ対策もあってイレギュラーな状態だったが、赤字体質は変わっていないので、引き続き改善に取り組みたい」と述べました。