市民団体 塚田衆議院議員を政治資金規正法違反の疑いで告発

新潟市の市民団体「新潟市民オンブズマン」は政治資金収支報告書に虚偽の記載をした政治資金規正法違反の疑いがあるとして自民党の塚田一郎衆議院議員と当時の会計責任者を刑事告発しました。

刑事告発されたのは衆議院比例代表・北陸信越ブロック選出で自民党の塚田一郎衆議院議員と当時の会計責任者です。
告発状によりますと、塚田氏が支部長を務める「自民党新潟県第一選挙区支部」のおととし分の政治資金収支報告書で、個人の党費や会費の収入があるにもかかわらず、収入がないよう虚偽の記載をした政治資金規正法違反の疑いがあると訴えています。
市民オンブズマンの代表と代理人弁護士が7日午後、新潟県警察本部を訪れ、告発状を提出しました。
弁護士によりますと、警察からは告発状を受理するか今後審査を行ったうえで判断すると回答があったということです。
市民オンブズマンの代理人を務める加賀谷達郎弁護士は「過去にも収支報告の誤りが散見されていて、故意と言えないまでも著しい不注意があったとみているので、警察には告発内容の当否を捜査してもらいたい」と話していました。
一方、塚田氏の事務所によりますと、市民オンブズマンが指摘した後に調査したところ、平成29年から令和2年までの4年分で不記載が確認され、収入およそ473万円分を県選挙管理委員会に訂正したということです。
塚田氏は「現段階で告発状の内容を確認していないため、回答は差し控えたい。告発状の内容を確認した上で検討したい」とするコメントを発表しました。