自転車利用者に交通ルール守るよう呼びかけ 新潟県警察本部
自転車が関係した交通事故が多く発生する中、県警察本部は30日、交通ルールを守るよう県内の交通量の多い場所などで利用者に呼びかけました。
呼びかけは、自転車利用者への全国一斉の取締りにあわせて県警察本部が県内でも交通量の多い場所や通学路などで行いました。
このうち新潟市中央区の萬代橋では午前7時半ごろ警察官7人が出て、軽車両にあたる自転車を安全に利用するための交通ルールやマナーを守るよう呼びかけました。
警察官は両耳にイヤホンをつけて自転車を運転している利用者に、音が聞きづらく安全運転の妨げになるのでイヤホンをはずすよう警告し、歩行者のそばを自転車で走る人にスピードを落とすよう注意していました。
また、先月から努力義務となったヘルメットの着用についても積極的な検討を呼びかけていました。
県警察本部によりますと、県内で去年、自転車に乗っていて交通事故で亡くなった人は11人と前の年に比べて5人増え、ことしは29日までに自転車が関係した事故は去年の同じ時期より8件多い117件発生し、2人が死亡しています。
県警察本部交通部若林充能企画指導補佐は「自転車が歩行者に衝突する事故や、衝突しても正しい対応をせず立ち去ってしまうといった違反行為が見られている。自転車は歩行者でなく車両と同じ扱いとなるので、ルールを守って安全に利用してほしい」と話していました。