県内の「不適切な保育」9件確認 こども家庭庁

こども家庭庁が全国の保育施設を対象に行った調査の結果、子どもの人格を尊重しない「不適切な保育」が県内では合わせて9件確認されました。

こども家庭庁は去年、静岡県裾野市の認可保育所で元保育士3人が園児の足をつかんで宙づりにするなど各地で「不適切な保育」が相次いだことを受け、全国の保育施設を対象に調査を行い、このほど結果を公表しました。
それによりますと去年4月から12月にかけて、全国の市区町村が把握した「不適切な保育」は全体で1316件に上り、このうち「虐待」は122件確認されました。
県内で「不適切な保育」が疑われたケースは41件で、このうち実際に確認されたのは9件でした。
市区町村ごとのデータは公表されていませんが、新潟市の中原市長は今月19日の記者会見で「不適切な保育」の1件は、新潟市中央区にある認可外保育施設「都市型保育園ポポラー新潟東中通園」で去年確認された事案と明らかにしました。
県の子ども家庭課は「『不適切な保育』は決してあってはならない。国が新たに策定したガイドラインの周知徹底を図るとともに市町村と連携し、子どもたちを安心して預けることができる環境を作っていきたい」とコメントしています。