県外の大学生 収穫作業体験通して食品ロスを考える 新潟市

県外の大学生が新潟市内の農業法人での収穫作業などの体験を通して食品ロスの問題を考える取り組みが行われています。

新潟市と東京の企業などが連携して行っているこの取り組みには首都圏や名古屋市の大学に通う学生4人が参加しています。
実際の農作業を体験しながら、食品ロスの問題について理解を深めてもらうのが目的で、学生たちは22日から新潟市西蒲区の農業法人で5日間のインターンにのぞみ、23日は、ミニトマトの収穫作業などに取り組みました。
大学生らは農業用ハウスで、1つひとつ手で収穫したあと選別作業を見学し、この中で食品ロスをできるだけ減らそうと取り組んでいる実情について学びました。
この農業法人では、大きさが基準に満たなかったり、傷があったりして出荷できず、加工品にされるミニトマトが年間の生産量およそ400トンのうち3%ほどあるほか、およそ1%は生育不良のため廃棄されているということです。
大学3年の女子学生は「ちょっとした傷でも市場にならばないのはもったいないと感じました。より有効に活用する方法が見つかったらいいと思う」と話していました。
新潟市循環社会推進課の中澤祐太さんは「生産から販売までの過程のどういうところで食品ロスが発生するのか、作業を通して感じてもらい、削減に向けて考えてほしい」と話していました。