佐渡 天然杉自生の遊歩道 安全点検し24日から通行可能に

天然杉が自生する県有林を通り、冬の間、閉鎖されていた佐渡市の遊歩道で安全点検が行われ、24日から通行できるようになります。

佐渡市北部にある「大佐渡石名天然杉遊歩道」は天然杉が自生する県有林を通り、観光客などに豊かな自然を楽しんでもらおうと整備された遊歩道です。
雪のため去年11月から閉鎖されていましたが、あすから開放されることになり、23日、県や市、警察や消防などが参加して安全点検が行われました。
遊歩道は、1周およそ800メートルあって起伏が少なく、途中には、象のキバのように枝が張り出した「象牙杉」やひとつの根元から4本の木が一緒にそびえる「四天王杉」それに、天女の羽衣がはためくように枝を伸ばした「羽衣杉」などがあります。
安全点検では遊歩道沿いの侵入防止用のロープが緩んでいないか、足元がぬかるんでいないかなどを丁寧に点検していました。
警察と消防からは事故などがあった場合に助けを呼べるように携帯電話が使える場所をさらに案内してほしいといった意見も出されていました。
県農林水産振興部の倉敏行副部長は「この遊歩道は、標高が高く雪の多いところでしか見ることの出来ない変わった形の杉が魅力です。こういった森林空間を多くの方々に体感していただきたいと思います」と話していました。
遊歩道は24日から通行できるようになり、11月中旬ごろまで開放される予定です。