「ホタルイカの身投げ」と呼ばれる珍しい現象観察 新潟 佐渡

新潟県佐渡市で、産卵のために浮上したホタルイカが浜辺に打ち上げられて青白い光を放つ珍しい現象が20日朝、観察されました。

ホタルイカは体長5、6センチの小型のイカで、この時期、佐渡市の砂浜でも打ち上げられて青白い光を放つ様子を見ることができます。
このホタルイカが産卵のため海面に浮上したあと、深海に戻れなくなって多数が浜辺に打ち上げられる現象が20日午前4時ごろから5時ごろにかけて、佐渡市羽吉の海岸で観察されました。
これは「ホタルイカの身投げ」とも呼ばれ、場所や日時は毎年変わりますが、佐渡市では月のない新月の前後で波が穏やかな南風の日が観察できる好条件だとされています。
地元の人によりますとことしは例年になく数が多いということで、ホタルイカは砂浜に打ち上げられると体をくねらせ「キュッキュッ」という音を出しながら暗闇に幻想的な青白い光を放っていました。
ホタルイカを捕りに来ていた20代の男性は「ホタルイカが捕れていると聞いて来てみました。大漁でうれしいです。打ち上げられたイカは釣りのエサに使います」と話していました。
富山県にある「ほたるいかミュージアム」によりますと「なぜ佐渡で多くのホタルイカが打ち上げられているかは分からないものの水温が関係しているのかもしれない。富山湾の場合、ホタルイカの産卵は4月ぐらいまで続くので、佐渡でもまだ見られる可能性はあります」と話していました。