長岡市山古志地区の「古志の火まつり」 35年の歴史に幕
長岡市山古志地区で無病息災などを願って行われてきた「古志の火まつり」は人口減少の影響などからことしで最後となり、35年の歴史に幕を下ろしました。
「古志の火まつり」は無病息災や五穀豊穣を願って1988年に始まったイベントで、新型コロナウイルスの影響で中止が続いてきましたが、11日、4年ぶりに開かれました。
竹やかやを組んで作った高さが25メートルもある「さいの神」を燃やす炎が最大の呼びもので、午後6時すぎ、地元出身の20代の男性6人がたいまつを持って近づき、口上を述べました。
このうちの1人、西原昂紀さんが「点火者になるのは山古志に生まれ育ったものとして一生の誇りです」などと述べ、6人が「さいの神」に火をつけました。
「古志の火まつり」は人口減少や高齢化の影響で「さいの神」をつくるかやを集めることが困難になってきたことなどから、ことしで最後となり、夜空を照らす火とともに35年の歴史に幕を下ろしました。
「古志の火まつり実行委員会」の田中仁委員長は「新たなかたちで地域に元気が出るような取り組みを進め、若い世代の頑張りを支えていきたい」と話していました。