胎内市の養鶏場 簡易検査で鳥インフルエンザの感染を確認

新潟県胎内市の養鶏場で死んだニワトリが鳥インフルエンザに感染していたことが確認されました。
県は今後、致死率の高い高病原性のウイルスが検出された場合、飼育されているおよそ33万羽の処分を始める方針です。

11日午前、胎内市にある養鶏場から「死ぬニワトリの数が増えるなど異常がみられる」と県に連絡があり、簡易検査の結果、死んだニワトリが鳥インフルエンザに感染していたことが確認されました。
これを受け県はこの養鶏場に対し、飼育するニワトリなどの移動の制限や消毒の徹底などを指示しました。
現在行われている遺伝子検査で致死率の高い、高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出された場合、県はこの養鶏場で飼育されている採卵用のニワトリおよそ33万羽の処分を始める方針です。
県は11日午後5時から花角知事も出席して対策本部会議を開き、今後の対応を協議しました。
胎内市では今月、別の養鶏場で高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出され、およそ68万羽の処分が11日終わりました。
県はニワトリの肉や卵を食べて鳥インフルエンザに感染した例は国内では確認されていないとして冷静な対応を呼びかけています。

県によりますと、今回、遺伝子検査で高病原性の鳥インフルエンザウイルスが確認された場合、養鶏場などの施設では今シーズン県内で5例目となり、鹿児島県の13、茨城県、千葉県、広島県の6に次ぐ発生件数になるということです。
鳥インフルエンザの確認が相次いでいることを受けて、県は養鶏事業者に対して農場に入る時に長靴の交換を徹底したり、換気扇や通風口など目につかない場所に小動物が侵入する穴などがないか、改めて確認し、厳重に警戒するよう要請しました。