介護福祉士の勉強を続けた留学生が卒業式 新潟
新潟市内の専門学校で介護福祉士の勉強を続けた留学生たちの卒業式が10日、新潟市で開かれました。
卒業式は新潟市にある2つの専門学校が開き、ベトナムやモンゴル、ネパールなどから来た40人余りの留学生が集まりました。
留学生の多くは来日してから日本語を学び、その後、専門学校で2年間、介護福祉士の勉強をしてきましたが、新型コロナの感染拡大による入国制限の影響で来日が遅れ、オンラインで学んだ留学生もいたということです。
式典で、新潟医療福祉カレッジの山田允宣学校長は「親や親戚もいない中で1人で来日し平日は学校、休みはアルバイトと長いあいだ頑張りました。桜のように日本を代表する介護福祉士になってください」と式辞を述べました。
また、卒業生を代表してベトナムから来たグェン・ティ・トゥ・タオさんは「オンラインでの勉強期間は不安がありましたが、多くの方に支えてもらい勉強に専念できました。学校で学んだことを胸に苦しい時もくじけず進んでいきたいです」と話していました。
式典後、グェン・ティ・トゥ・タオさんは「新潟は雪がすごくいっぱい降ったのに驚きましたが、新潟の人はみんな心が温かいので安心しました。これからも勉強して施設で頑張って働きます」と話していました。
また、ネパールから来た女性は「新型コロナに一度感染しましたが、学校の先生や友だちに助けてもらったので大丈夫でした。母国の親を呼べるように頑張って働きたいです」と話していました。
卒業生のほとんどは県内の高齢者施設に就職するということです。
一方、式典に参加していた高齢者施設によりますと、アジア諸国の経済成長や外国為替市場の円安によって、国内の施設で働く待遇が相対的に低下して、海外からの人材確保が難しくなってきているということです。