米大使館の公使 横田めぐみさん拉致現場を視察 新潟
アメリカ大使館のジョン・ナイリン政務担当公使が、9日、横田めぐみさんが拉致された新潟市の現場を視察し、「アメリカ政府も拉致された人たち全員の帰国を北朝鮮に強く求めていきたい」などと述べました。
ナイリン政務担当公使は9日午後、新潟市を訪れ、1977年11月15日、当時中学生だった横田めぐみさんが拉致された現場とその周辺を視察しました。
めぐみさんは、当時通っていた寄居中学校から部活動を終えて帰宅する途中に北朝鮮に拉致されたとみられ、ナイリン公使は県警察本部の担当者などから説明を受けながら、帰宅ルートを歩きました。
横田めぐみさんは帰国を果たせないまま、去年、45年が経過し、一方で拉致被害者の家族の高齢化が深刻となる中、関係する自治体は拉致問題の解決につなげたいとしてアメリカの駐日大使の視察などを要望しています。
ナイリン政務担当公使は報道陣の取材に対して、「自分の娘が当時のめぐみさんと同じ年なので、家族がどれだけ苦しいか想像できないぐらい、複雑な気持ちです。全く進展がないのは、ひどいことだと思います。アメリカ政府も日本政府とともに一生懸命、拉致された人たち全員の帰国を北朝鮮に強く求めていきたい」と述べました。
公使は10日、曽我ひとみさんと母親のミヨシさんが拉致された佐渡市の現場を視察し、曽我ひとみさんとも面会することにしています。