上越市 助成金不正受給の第3セクター 解散する方針決定
上越市の第3セクター「リフレ上越山里振興」が、雇用調整助成金などおよそ3900万円を不正に受け取ったとして国から返還を命じられた問題を受け、上越市はこの会社を解散する方針を決めました。
「リフレ上越山里振興」は、上越市から宿泊施設やホテルなど合わせて3つの施設の運営を委託されていますが、新型コロナの影響で休業をしたと国にうその申請を行い、雇用調整助成金などおよそ3900万円を不正に受け取ったとして全額返還するよう命じられました。
外部の弁護士による調査結果によりますと、不正に関わった従業員による私的な流用は確認できず、主に会社の負債の返済などに充てられたとみられるということです。
これを受け、上越市は会社を解散する方針を決めました。
会社が運営してきた3つの施設のうち、レストラン「ヨーデル金谷」について、上越市はレストランの従業員が設立を計画している法人に運営を委ねることを検討しています。
また宿泊施設の「くわどり湯ったり村」と体験交流施設「ゆったりの家」については、運営を委託する業者をできるだけ早く公募することにしています。
問題が明らかになったあと、いずれの施設も臨時休業していましたが、「ヨーデル金谷」は15日に再開しました。
「くわどり湯ったり村」と「ゆったりの家」は5月の大型連休までの再開を目指すということです。