記録的大雨で浸水被害 関川村で災害への備え考える講演会

去年8月の記録的な大雨から半年が経過するなか、400棟を超える住宅の浸水被害を受けた関川村で12日、今後の災害への備えを考える講演会が開かれました。

去年8月の記録的な大雨では、関川村で400棟を超える住宅で床上や床下浸水の被害が出るなど県北部を中心におよそ2400棟の住宅で浸水などの被害が出ました。
この大雨から半年が経過するなか、12日、関川村で県と村などが主催する防災講演会が開かれ、地元の消防団員や自主防災組織に加入している人などおよそ100人が参加しました。
講演会では、災害復興などが専門の新潟大学の井ノ口宗成特任准教授が登壇し、災害から命を守るためには、迅速に避難することが最も重要だとしたうえで、気象庁などが発表する気象情報や河川の水位など避難を促す情報について、その意味を正しく理解する必要性を訴えました。
そのうえで、去年8月の大雨の記憶が残っているうちにいつどのような行動をとったのか記録を残すなど風化させない取り組みを行うことが将来の被害を減らすことにつながると伝えました。
井ノ口特任准教授は、「次の大規模な災害に備えるために8月の豪雨の経験をもう一度整理し、自分のなかでそしゃくして次の対応の在り方を考えるきっかけにしてほしい」と話していました。
また、関川村の加藤弘村長は、「今後、防災訓練も行っていくので、先生の話も含めて今後に生かしていきたい」と話していました。