「良寛牛乳」のメーカー 原材料価格高騰などの影響で事業停止
「良寛牛乳」で知られる出雲崎町の乳業メーカーが原材料価格の高騰などの影響で7日、事業を停止し、今後、裁判所に破産手続きの開始を申し立てる方針であることがNHKの取材で分かりました。
事業を停止したのは出雲崎町の乳業メーカー「良寛」です。
会社ホームページなどによりますと良寛は昭和27年に酪農家有志による任意の組合として事業を開始し、平成29年に株式会社に組織変更しました。
これまでに「良寛牛乳」のほか、コーヒー、プリンやヨーグルトなどを販売し地元で親しまれています。
代理人の弁護士によりますと、原材料価格の高騰によるコストの増加や牛乳の需要の低下などで経営環境が厳しくなったことが主な要因だということで、今後、新潟地方裁判所長岡支部に破産手続きの開始を申し立てるということです。
民間の調査会社「東京商工リサーチ」によりますと、おととし12月期は8580万円の最終赤字に陥り、この時点での負債総額は4億7147万円に上るということです。
代理人の弁護士は「負債総額は今後精査を進める。事業停止について特段コメントはない」としています。