鉄道150年 蒲原鉄道の「モハ11」 車両の修繕実施に

五泉市の城跡公園には、かつて地域の足として活躍した蒲原鉄道の車両「モハ11」が展示されています。
このほど300万円を超える寄付金が集まり、老朽化した車両の修繕が行われることになりました。
「モハ11」は1930年代に製造された車両で、乗客のほか特産の織物などを輸送し、加茂駅と五泉駅のおよそ22キロを運行していましたが自動車の普及で利用者が減少し、1999年に全線が廃止になりました。
その後「モハ11」は五泉市に寄贈され、城跡公園に展示されてきました。
園内にある郷土資料館には、蒲原鉄道で使われていた設備などが地域の貴重な歴史資料として大切に保管されています。
また、蒲原鉄道の創立からことしで100年になるのに合わせて、老朽化した車両を修繕しようとクラウドファンディングを行ったところ、目標を大きく超える300万円以上の寄付金が集まりました。
村松郷土資料館の管理員、樋口幸衛さんは「車両を見ると昔のことを思い出してうれしい気持ちになります。古いものを残してその時代の空気を感じてもらうのは非常にいいことだと思います」と話していました。
車両の修繕は今月から来年2月まで行われるということです。