研修時間を水増しするよう指示 新潟大学大学院教授を処分

新潟大学大学院の男性教授が、内科の専門医を目指す研修医に対し、認定試験を受けるために必要な研修時間を水増しして申告するよう指示していたことが分かり、事態を重くみた日本内科学会はこの教授が専門医を育成する資格を3年間停止しました。

内科専門医になるには、2年間の基礎的な研修を受けた研修医が、常勤として病院の臨床現場で勤務する3年間の後期研修の終了後、認定試験に合格する必要があります。
しかし新潟大学病院などによりますと、新潟大学大学院の消化器内科の男性教授は、2年前、後期研修中の9人の研修医に対し病院で常勤をさせず、空いた時間に研究などをさせました。
このため認定医の試験に必要な研修時間が不足し、教授はこの9人に対し実態のない研修時間を水増しして申告するよう指示したということです。
去年3月、日本内科学会に匿名の告発があり発覚したということで、事態を重くみた学会は、指導が不適切だったとして男性教授が内科専門医を育成する資格を3年間停止しました。
取材に対し新潟大学病院総務課は「教授は制度の主旨や受験の要件などを十分に理解せず、臨床と研究を同時に進めようとした。病院の体制にも問題があり、再発防止に努めたい」と話しています。
一方、日本内科学会は「医師不足が懸念されるなかで、新潟大学で研修を受ける医師が減るなどの悪影響も懸念される。新潟大学の取り組みを見守りつつ、必要があればサポートしていきたい」と話していました。