子どもたちに日本の神さまの展示会 20日から奈良国立博物館

夏休み中の子どもたちに向けて、日本の神さまにまつわる文化財や美術品などを紹介する展示会が、20日から奈良市で始まります。

この展示会は、日本の神さまにまつわる文化財や美術品について子どもたちにわかりやすく紹介するもので、20日から奈良市の奈良国立博物館で始まり、19日、報道関係者向けの内覧会が開かれました。
会場には、国宝や国の重要文化財を含む37件が展示されていて、このうち、桜井市の神社に伝わる国の重要文化財の「天神像」は、鎌倉時代に作られた高さ90センチ余りの像で、昔の貴族の男性の姿をしています。
像は、眉を上げ、正面を鋭く見据えていて、これには魔よけの意味が込められているということです。
また、「富士参詣曼荼羅(ふじさんけいまんだら)」は、17世紀から18世紀の江戸時代のものとされていて、山頂には、富士山に宿るとされる神の姿が、山のふもとには水浴びをして体を清めてから山に登る人々の姿が生き生きと描かれています。
このほか、頭は老人で体は蛇という不思議な姿をした神の像なども展示されています。
奈良国立博物館の翁みほり 研究員は、「展示を通してあまり知られていない神さまについて親しんでもらいたい」と話しています。
展示会は9月1日まで開かれます。