奈良 薬師寺 日本の名刀を一堂に集めた展示会

戦国武将などが所有した日本刀を集めた展示会が、奈良市の薬師寺で開かれています。

この展示会は、日本刀の収集や研究を行っている大阪の財団法人が開いているもので、薬師寺の会場には平安時代から現代までの刀剣およそ240点が展示されています。
このうち「短刀 銘 乱藤四郎吉光」(たんとう・めい・みだれとうしろうよしみつ)は、鎌倉時代に作られた長さ20センチ余りの短刀で、室町幕府の将軍家が所有し、江戸時代には全国の名刀をリストアップした「名物」のひとつにも数えらました。
また、「刀 銘 正宗 道芝乃露」(かたな・めい・まさむね・みちしばのつゆ)は、大坂冬の陣で真田幸村の活躍に対し豊臣秀頼が贈ったとされる刀で、刃の根元には真田家の家紋の「六文銭」があしらわれています。
このほか、刀の刃の文様の違いを学べるコーナーや、実物の刀を持てる体験イベントもあり、刀剣の世界を目だけでなく肌でも感じることができます。
主催する日本刀剣博物技術研究財団の澤口希能 理事長は、「国宝や重要文化財に十分匹敵するクラスの刀を多数用意した。日本刀の美しさを感じながら刀に秘められた歴史も学んでもらいたい」と話しています。
この展示会は、今月(7月)9日まで開かれています。