奈良県 陸上自衛隊駐屯地の誘致 4年ぶりに再開

山下知事は、県の防災力強化のため陸上自衛隊の駐屯地の県内への誘致を4年ぶりに再開したことを明らかにしました。

これは19日、山下知事が定例会見で明らかにしました。
県によりますと、今月14日付けで県知事や県議会議長名で陸上自衛隊の駐屯地を奈良県に配置することを求める要望書を国に提出したということです。
駐屯地を誘致する理由について山下知事は▼今年1月の能登半島地震での自衛隊の活動が重要だったことや▼国が防衛費を増額し奈良への駐屯地配置の可能性が出てきたことなどを挙げました。
奈良県は全国の都道府県で唯一、陸上自衛隊の駐屯地が無く2007年ごろから五條市を候補地に県などが誘致を進めていましたが、2020年に前の知事が大規模広域防災拠点とする計画に変更して誘致は一時中断していました。
その後、この場所についてはことし1月、山下知事がヘリポートのほか災害時に活用する備蓄倉庫や電源を確保するための大型太陽光発電施設を整備する計画に見直しています。
山下知事は駐屯地の場所は国が決定するとしたうえで「県の計画はこれまでどおり粛々と進めるが、自衛隊駐屯地を設けたいという話があれば、その時点で計画を修正することもありうる」と述べました。