奈良県内で歩行者の死亡事故相次ぐ 歩行者に交通安全呼びかけ

先月(5月)から県内で歩行者が車にはねられて死亡する事故が相次いでいることを受け、警察官がJR奈良駅周辺などで歩行者に交通安全を呼びかけました。

先月22日、香芝市の県道の横断歩道を渡っていた82歳の女性が車にはねられて死亡する事故が起きるなど、県内では、先月22日から今月1日までの10日ほどの間にあわせて3件、歩行者が死亡する交通事故が相次いでいます。
これを受けて県警察本部は6月19日を「横断歩行者保護特別強化デー」に指定して県内各地で交通違反の取締りや交通安全の呼びかけを行いました。
このうち、JR奈良駅周辺では警察官がチラシや反射材を歩行者に手渡しながら横断歩道を渡る際は左右を確認したり手をあげたりして事故に遭わないよう呼びかけました。
県警察本部によりますと、去年(2023年)の交通事故で死亡した人は県内で26人にのぼり、このうち3割近くが道路を横断していた歩行者だったということです。
奈良県警察本部の新家達大 交通事故分析官は、「事故を防ぐためには車の運転手が注意するだけでなく、歩行者も手をあげるなどして道路を渡る意思を示して自分の身を守ってほしい」と話していました。