NHKの歴史番組を通じ考古学への学び深める 奈良

奈良市の大学で、NHKの歴史番組を教材にした講義が行われ、文化財について学ぶ学生が、ふだんとは違う切り口で考古学に対する学びを深めました。

この講義は、NHKのコンテンツを通じて学びを深めてもらおうと、NHKと奈良大学が行ったもので文化財学科の1年生およそ120人が参加しました。
講義では、奈良市の富雄丸山古墳での発掘調査に密着した番組『歴史探偵』を教材に、調査に携わった奈良市の埋蔵文化財調査センターの鐘方正樹さんや番組を制作したディレクターなどが当時を振り返りました。
この中で、長さ2メートルを超える「蛇行剣」などを発掘したときの様子や、学生時代、同じように歴史について学んでいた若手ディレクターが研究職以外で学びを生かす方法などについて話すと、学生は興味深そうにメモを取りながら聞いていました。
参加した学生のうち木村魁斗さんは「番組を通じて、研究者の努力や発掘調査の裏側などを知ることができるので、メディアと研究は相性がいいと思った」と話していました。
また、米田千珠さんは「歴史の仕事にも、テレビなどの幅広い選択肢があると知ることができて、就職の幅が広がったのでよかった」と話していました。