法隆寺金堂壁画 収蔵庫改修へ ワーキンググループ設置

斑鳩町にある法隆寺の金堂壁画について、今後の保存や活用を検討する委員会は現在、壁画を保存している収蔵庫の改修について、ワーキンググループを設置することを決めました。

法隆寺の金堂壁画は、飛鳥時代に描かれたとされる古代仏教絵画の傑作ですが、昭和24年に起きた火災で焼損し、現在は寺の収蔵庫で保存されています。
9日、壁画の保存や活用を検討する専門家による委員会が開かれ、将来的な壁画の一般公開に向けて収蔵庫を改修するためのワーキンググループを設置することを決めました。
寺では現在、期間や人数を限定して収蔵庫の内部を公開し、人が入った際の影響を調べていますが、委員会によりますと、ワーキンググループでは得られたデータをもとに具体的な収蔵庫の改修方法や課題を洗い出したうえで基本計画を策定し、寺に提案する方針です。
委員会は、ワーキンググループの活動をことし夏ごろから始めたいとしています。
法隆寺の古谷正覚 住職は「多くの人に壁画を見てもらうために収蔵庫をどう改修すべきか専門家の提案をもらいたい」と話していました。