奈良市消防局 208人分のメールアドレス流出

奈良市消防局が、スマートフォンのアプリを使って救助活動を呼びかける実証実験の登録者にメールでアンケート調査を実施した際、全員のアドレスを見える状態で誤って送信し、およそ200件のアドレスが流出したことが分かりました。
市は、関係者に謝罪するとともにメールの削除を依頼しました。

奈良市消防局では、市内の学校や公民館などにAEDを設置していて、突然、心臓が止まったとみられる人が周辺にいた場合、「AEDGO」というアプリの登録者に通知して救助活動につなげる実証実験を去年(令和5年)から進めています。
市によりますと、7日午前9時ごろ、職員が市民を含むアプリの登録者208人に利用状況についてアンケートを実施するためメールを一斉送信した際、ほかの宛先のアドレスが見えないようにする「Bcc」を使わずに、誤って全員のアドレスが表示される形式で送ってしまったということです。
その30分後に、メールを受け取った他の職員から「ほかの利用者のアドレスが載っている」と指摘を受け、誤送信がわかったということです。
流出したのはメールアドレスだけで、名前や住所などは含まれていないということですが、市は、登録者全員に謝罪するとともに、このメールを削除するよう依頼したということです。
奈良市消防局総務課は、「関係者の皆さまに心からおわび申し上げます。個人情報の適切な管理について改めて周知するなどして、再発防止に努めます」と話しています。