長大な蛇行剣など展示へ 奈良市の新文化財センター構想

奈良市は、富雄丸山古墳で見つかった長大な蛇行剣などを、保管・展示する機能を備えた新しい文化財センターの基本構想をこのほどまとめました。

それによりますと、新しく建設される奈良市の文化財センターは、富雄丸山古墳や現在建設中の道の駅の周辺での建設を想定していて、広さは延べ床面積で6000平方メートル以上と、現在ある施設の2倍ほどになる計画です。
市内で見つかった文化財の調査や研究にあたる設備のほか、これまで手狭だった資料の保管や展示施設も充実させるということで、富雄丸山古墳から見つかった▼蛇行剣と呼ばれる波打った形が特徴の 古代の東アジアで最も長いとされる鉄の剣や▼これまでで発見例がない 盾の形をした青銅製の鏡などを、展示するコーナーも設けることにしています。
また資料を保管する収蔵庫は、壁の一部を透明な構造にし、来館者が中を見られるようにするということです。
新しい文化財センターは、早ければ令和10年度から、段階的に利用できるようにしたいとしています。
奈良市の埋蔵文化財調査センターの中島和彦 所長は「奈良市の新たな文化財の魅力発信の拠点としていきたい」と話しています。