斑鳩町 法隆寺 金堂の古材が国宝に

斑鳩町の世界遺産、法隆寺の金堂に使われていた3000点余りの木材が、国宝に追加指定されることになりました。

斑鳩町にある法隆寺の金堂は飛鳥時代に建立されたとされ、現存する世界最古の木造の寺院建築として国宝に指定されています。
金堂はこれまでに何度も修理を受けていて、寺ではこのうち昭和29年の修理で取り外された飛鳥時代から江戸時代までの部材およそ3300点を保管してきました。
この部材について国の文化審議会は、「古い仏教建築の建立時とその後の経過を伝えるもので、金堂と一体となって価値をなす重要なものだ」として、金堂に追加して国宝に指定するよう、17日、盛山文部科学大臣に答申しました。
今回の追加指定について、法隆寺の大野正法 執事長は、「昭和の大修理で取り除かれていまは使われていない部材だが、寺の長い歴史を伝える貴重な参考資料として役立つものだと思う。今後も引き続き保管し、守り伝えていきたい」と話しています。