郡山城に仮設スロープ 車いす利用者をサポート 大和郡山

豊臣秀吉の弟、秀長の居城としても知られる大和郡山市の郡山城跡に仮設のスロープが設けられ、車いすで訪れた人たちに天守台からの眺めを楽しんでもらおうという催しが開かれました。

郡山城は、戦国時代の武将、筒井順慶が居を構えた城で、その後、豊臣秀吉の弟の秀長が城主を務めたことでも知られ、天守台の跡には展望施設が整備されています。
普段は階段を利用しなければ展望施設に登ることができませんが、車いすの人たちにも眺めを楽しんでもらおうと、今回、階段の上に仮設のスロープが設けられました。
車いすの人たちは学生のボランティアなどにサポートしてもらいながら、スロープを使って高さ8メートルあまりの展望施設に登り、周囲の景色を眺めたり城についての解説を聞いたりして楽しんでいました。
家族と車いすで訪れた奈良市の小学6年生の女の子は「高いところに登るのは初めてで景色がきれいでした」と話し、母親は「またとない機会で娘も喜んでくれてよかったです」と話していました。
大和郡山市まちづくり戦略課の小谷佳世 係長は「心のバリアフリーを広めるためにも今後も定期的に開いていきたい」と話していました。