奈良 高校で実際の投票箱使い生徒会役員選挙 選挙意識高める

高校生に選挙への理解を深めてもらおうと、奈良市の高校で実際の投票で使用する投票箱や記載台などを使った生徒会役員の選挙が行われました。

奈良市の県立大学附属高校では、生徒たちに本格的な投票を体験してもらうことで、選挙への理解を深めてもらおうと、毎年、市の選挙管理委員会から実際の投票箱や記載台などを借りて、生徒会役員の選挙を行っています。
8日は体育館に全校生徒およそ550人が集まり、はじめに生徒会の会長や役員などに立候補した4人が訴える「生徒から意見を集める」、「笑顔の絶えない学校にする」などといった公約を聞きました。
今回の選挙は、立候補者の数が定員と同じだったため信任投票という形になり、生徒たちは信任するかどうか考えてそれぞれの1票を投じていました。
参加した高校3年の男子生徒は「もうすぐ選挙に参加できる年齢になるので、その前に実際と同じ形の選挙を経験できてよかった。選挙にも行こうと思います」と話していました。
奈良市選挙管理委員会の池田良成 係長は「若年層の投票率は低い傾向にあるので、この経験を通して1票の大切さを実感し、ぜひ投票に行ってほしい」と話していました。