山里から生まれた甘酒 奈良

奈良市に山あい、旧都祁村にある針ヶ別所町の女性たちが、地域の祭りでふるまわれてきた甘酒をヒントに、スイーツのような甘酒を開発しました。

この甘酒は、針ヶ別所町内で収穫した米と県内産のいちごやゆず、それに抹茶でつくった甘酒で、地元にある農作物加工場の女性たちが開発しました。
ヒントにしたのは、地区の秋祭りの宵宮でふるまわれてきた甘酒で、昔から親しまれてきた味をアレンジして新しい味わいの飲み物をつくろうと、試行錯誤しながらおよそ9か月かけて販売にこぎつけました。
今月(4月)20日に奈良市で開かれた催しでは、この甘酒が披露され、参加者からは、「スイーツみたいな味わいで、飲みやすいです」などの感想が寄せられました。
甘酒の開発に携わった針ヶ別所未来開発の山村理恵子さんは、「針ヶ別所では、谷の水と昼夜の寒暖差のある気候の中で育まれたおいしいお米がとれます。地区の高齢化が進み、田んぼを作れないお年寄りが増えていますが、いつまでもお米がとれるように、この土地を守っていくことが、この地域のみんなの思いで、力を合わせて守っていきたいです」と話していました。