興福寺で文殊会 華やかな時代衣装の稚児行列が参道練り歩く

奈良市の興福寺で、子どもたちの学業成就などを願う伝統行事の文殊会(もんじゅえ)が行われ、華やかな衣装を身にまとった稚児たちが参道を練り歩きました。

興福寺の文殊会は、知恵をつかさどるとされる文殊菩薩(もんじゅぼさつ)にあやかって、子どもたちが学業の成就を願う平安時代から続く法要です。
25日は、華やかな時代衣装を身にまとった幼稚園児や小学生38人が列になって、興福寺から500メートル離れた場所を出発しました。
子どもたちは、親といっしょに寺に奉納するお経が書かれた「書」を積んだ「奉額車(ほうがくしゃ)」を引きながらゆっくりと参道を練り歩きました。
そして、寺に到着すると文殊菩薩がまつられる東金堂に入り、僧侶がお経を唱える中「書」が奉納されました。
子どもたちは、一人ひとり焼香して手を合わせて、学業成就などを祈っていました。
3歳の女の子は「かわいい服が着れて楽しかった」と話していました。
また、女の子の母親は「ふだん着ない衣装を子どもたちが着ることができ、いい思い出になった。また来年も参加したいです」と話していました。