淡い緑色の桜 御衣黄が見頃 奈良 萬葉植物園

奈良市の春日大社にある植物園で緑色の花を咲かせる桜、「御衣黄(ぎょいこう)」が見頃を迎えています。

「御衣黄」は八重桜の一種で、花びらの色が平安時代から貴族の衣装などに使われている黄緑に近い「もえぎ色」に似ていることが名前の由来とされています。
奈良市の春日大社の境内にある萬葉植物園には、高さ4メートルほどの「御衣黄」が3本植えられていて、今月(4月)中旬に咲きはじめ、見頃を迎えています。
植物園によりますと、淡い緑色の花を咲かせたあとは、1週間ほどかけて徐々にピンク色に変わっていくということです。
いまは花の中心部分がわずかにピンクに色づいていて、訪れた人たちは木に近づいて珍しそうに眺めたり、写真に収めたりして楽しんでいました。
平群町の70代の女性は、「以前、緑色の桜を見たことがあり、もう一度見たいと思って大阪に住む友達と来ました。天気も良くてとてもきれいです」と話していました。
また、大阪から訪れた70代の男性は、「色が珍しくて高貴な感じがします。また来年も見に来たいです」と話していました。
「御衣黄」の花は、来週はじめごろまで見頃だということです。