小学校の解体工事現場で作業員死亡 会社と社長を書類送検

去年12月、奈良市の小学校で解体工事中の土木作業員が土砂に埋まって死亡した事故で、奈良労働基準監督署は、必要な安全対策を怠ったなどとして工事を行っていた会社と社長を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。

労働基準監督署によりますと、去年12月、奈良市の神功小学校の解体工事現場で71歳の作業員が鉄筋コンクリートのくいを抜くため深さ2.5メートルの穴の中で作業していたところ、崩れ落ちてきた土砂の下敷きになり死亡しました。
現場は、土砂が崩れる危険性があり、掘削面の土砂を崩れにくくする対策などが十分とられておらず、必要な安全対策を怠ったなどとしています。
このため奈良労働基準監督署は解体工事を行っていた滋賀県草津市の建設会社、「辻庄商事」と、72歳の社長を労働安全衛生法違反の疑いで、18日、奈良地方検察庁に書類送検しました。