奈良県医師会長 サプリメントなど摂取状況の問診の徹底を

小林製薬の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題を受けて、奈良県医師会の安東範明 会長は、患者の受診時に健康食品やサプリメントの摂取状況の問診を徹底する必要があるとしました。

小林製薬の「紅麹」の成分を含むサプリメントをめぐっては、摂取したあと、腎臓の病気を発症するなど、全国で健康被害の訴えが相次いでいて、県内でも18日までに26人に健康被害の疑いがあることがわかっています。
奈良県医師会は18日、定例会見を行い、安東範明 会長が、今回、問題となった「紅麹」の成分を含むサプリメントなどの「機能性表示食品」は事業者の責任で機能性を表示していて、国が効果や安全性を審査する「特定保健用食品=トクホ」との違いが一般の人にわかりにくいと指摘しました。
また、医薬品を服用している人は、サプリメントなどを摂取すると飲み合わせが悪いケースもあり、患者が病院を受診する際、健康食品やサプリメントの摂取状況の問診を徹底する必要があるとしました。
そのうえで、奈良県医師会の安東会長は「不安に思う人は最寄りの医療機関に相談し、健康食品やサプリメントの摂取状況を医師や薬剤師に伝えてほしい」と話していました。