小林製薬「紅麹」サプリ問題 県内で新たに3人健康被害の疑い

小林製薬の「紅麹」の成分を含むサプリメントを摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、県内で新たに3人に健康被害の疑いがあることがわかりました。
県内で健康被害の疑いがある人は、これまでにあわせて24人となっています。

小林製薬の「紅麹」の成分を含むサプリメントをめぐっては、摂取したあと、腎臓の病気を発症するなどして、全国で健康被害の訴えが相次いでいます。
県内では、今月10日までに21人に健康被害の疑いがあることがわかっていましたが、奈良県と奈良市によりますと、15日午後5時までに新たに3人増えたということです。
これまでに県内で健康被害の疑いがある人は、あわせて24人となりました。
このうち奈良市は1人増え、15人に健康被害の疑いがあり、1人が入院していたということです。
また、県と奈良市は▽腎機能の低下や体のむくみ▽めまいや動悸(どうき)などの症状があった18人について、国に健康被害の疑いで報告したということです。
県は、対象の製品を持っている人は、直ちに摂取をやめ、体の異常や不安がある場合は、医療機関を受診するか、保健所に相談するよう呼びかけています。
また、奈良市の仲川市長は15日の定例記者会見で「ホームページに問い合わせ先などを掲載していて、周知や啓発を引き続き行っていきたい」と話しています。