航空自衛隊幹部候補生学校 学生たちを見守る桜 奈良

今週は県内の桜の風景をシリーズでお伝えしています。
12日は、奈良市にある航空自衛隊幹部候補生学校の学生たちを見守る桜です。

奈良市法華寺町にある航空自衛隊奈良基地には、全国で唯一の航空自衛隊幹部候補生学校があります。
基地の敷地内にある道やグランドには、ソメイヨシノなどの桜が植えられていて、ことしは、入校したばかりの学生たちを迎えるように咲き誇りました。
訓練のある日には、午前6時に鳴り響くラッパの音で学生たちの朝は始まり、桜並木のある道を大きな声でかけ声をしながらランニングします。
長い間、学生たちを見守ってきた桜は、樹勢が衰えた木が多く倒れる危険性があるものは伐採を予定しています。
10年前に学校を卒業し、現在、奈良基地で勤務する女性は、「桜を見るとここに入校した時のことを思い出します。厳しい訓練への不安とここを出て幹部になるんだという期待でいっぱいでした」と話していました。
また、幹部候補生学校の岡本秀史学校長は、「私の父もこの候補生学校を卒業しているので、父も見ていたのかなと思うと、個人的にも思い入れが強いです。学生たちにはこの桜を覚えていてほしいと思います」と話していました。
学生たちは、長い人では9か月の訓練を経て、自衛官として全国に配属されるということです。